統合失調症の症状や特性について~大阪市淀川区の就労移行支援Laful~

こんにちは!
西中島南方駅・南方駅から徒歩2分の就労移行支援事業所『Laful(ラフル)』です♪
Laful
では、発達障害や知的障害、精神疾患などの障害をお持ちの方やお仕事にお困りの方に対して、働くためのサポートをしています!

 今回は、「統合失調症の症状や特性」についてお話します。

 統合失調症は、現実と非現実の区別が難しくなる精神疾患で、主に思春期から30歳頃までに発症することが多いです。症状は大きく「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」に分類されます。

 陽性症状には、実際には存在しないものを知覚する幻覚(特に幻聴)や、現実とは異なる確信をもつ妄想が含まれます。
幻聴の内容は自分の悪口やうわさ話などが多く、妄想では他の人から危害を加えられる、誰かに監視されているなどの被害妄想や自分が偉大な人物と思い込む誇大妄想が見られます。

陰性症状は、感情の平坦化、意欲の低下、社会的引きこもりなどです。喜怒哀楽などの感情表現が乏しくなる、無気力で会話が少なくなり、他者との関わりを避けて部屋に引きこもるようになるケースがあります。

 

認知機能障害では、注意力、記憶力、計画力などが低下し、日常生活や仕事に支障をきたします。
例えば、スーパーマーケットで買い物リストを覚えられず、何度も同じ棚を行き来するなどの行動が見られます。

 治療には薬物療法と心理社会的治療が組み合わされます。薬物治療では、抗精神病薬を使用して幻覚や妄想などの陽性症状を抑えることが主目的です。
副作用に配慮しながら、適切な薬剤を選ぶ必要があります。

 心理社会的治療には、認知行動療法、生活技能訓練(SST)、就労支援、家族支援などがあります。就労に関しては、投薬で症状が安定していても本当に働くことができるのかと心配に思われる方もいるかもしれません。安定して働くためには、仕事内容を検討することが大切です。一般的なポイントは以下の通りです。

・手順が決まっている
・マイペースでできる
・接客や突発的な対応がなく、決まった手順で対応できる
・フルタイムではなく短時間の仕事にできる

 統合失調症の方は「とっさの対応」や「変化」に弱いという特性がありますので、その場に応じた臨機応変な対応が求められると難しいことがあります。あらかじめ手順が決まった仕事やスケジュールがある程度わかっていて、自分のペースで仕事が行えるようであれば、落ち着いて仕事に取り組みやすくなります。

 統合失調症は長期にわたる治療と支援が必要な病気ですが、早期発見と適切な治療により、多くの患者が社会生活を取り戻すことが可能です。
本人や家族が孤立しないよう、地域の支援機関との連携も重要です。

就労に不安がある方は一度Lafulまでご相談ください。

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